中学校学習指導要領

技術・家庭科の目標

生活に必要な基礎的・基本的知識及び技術の習得を通して、生活と技術とのかかわりについて理解を深め、進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度を養う。

家庭分野の目標

衣食住などに関する実践的・体験的な学習活動を通して、生活の自立に必要な基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、家庭の自立について理解を深め、これからの生活を展望して、課題をもって生活をよりよくしようとする能力と態度を育てる。

家庭分野の内容

A 家族・家庭と子どもの成長

B 食生活と自立

C 衣生活・住生活と自立

D 身近な消費生活と環境

指導事項

・家族又は幼児の生活についての課題と実践

・食生活についての課題と実践

・衣生活又は住生活について課題と実践

内容の取扱い

(1)日常食の調理と地域の食文化のイについては、調理実習を中心とし、主として地域又は季節の食材を利用することの意義について扱うこと。また、地域の伝統的な行事食や郷土料理を扱うこともできること。

(2)食に関する指導について、技術・家庭科の特質に応じて、食育の充実を資するよう配慮すること。

(3)衣服の洗濯と手入れのアについては、和服の基本的な着想を扱うこともできること。

(4)家庭生活と消費については、中学生の身近な消費行動と関連させて扱うこと。

指導計画の作成と内容の取扱い

1.指導計画の作成

技術・家庭科の授業時数(1学年:70単位時間、2学年:70単位時間、3学年:35単位時間)

2.各分野の内容の指導

(1)基礎的・基本的な知識及び技術を習得し、基本的な概念などの理解を深めるとともに、仕事の楽しさや完成の喜びを体得させるよう、実践的・体験的な学習活動を充実すること。

(2)生徒が学習した知識及び技術を生活に活用できるよう、問題解決的な学習を充実するとともに、家庭や地域社会との連携を図るようにすること。

3.実習の指導

・施設・設備の安全管理への配慮

・学習環境の整備

・事故防止の指導の徹底(火器、用具、材料などの取扱い)

4.各分野の指導―言語力の育成・活動を重視。

評価

○生活や技術への関心・意欲・態度

○生活を工夫し創造する能力

○生活の技術

○生活や技術についての知識・理解

 

 

 

高等学校学習指導要領

高等学校共通教科「家庭」の目標

人間の生涯にわたる発達と生活の営みを総合的にとらえ、家族・家庭の意義、家族・家庭と社会とのかかわりについて理解させるとともに、生活に必要な知識と技術を習得させ、男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する能力と実践的な態度を育てる。

科目の目標・指導計画作成にあたっての配慮事項

家庭総合 4単位

人の一生と家族・家庭、子供や高齢者とのかかわりと福祉、消費生活、衣食住などに関する知識と技術を総合的に習得させ、家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに、生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。

家庭基礎 2単位

人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに、生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。

生活デザイン 4単位

人の一生と家族・家庭及び福祉、消費生活、衣食住などに関する知識と技術を体験的に習得させ、家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに、生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。

◆配慮事項

@各科目に配当する総授業時数のうち、原則として10分の5以上を実験・実習に配当すること。

A家庭基礎は原則として、同一年次で履修させること。

BA以外の科目を複数の年次にわたって分割して履修させる場合には、原則として連続する2か年において履修させること。

C中学校技術・家庭科、公民科数学科、理科及び保健体育科などとの関連を図ること。

高等学校専門教科「家庭」の目標

家庭の生活にかかわる産業に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、生活産業の社会的な意義や役割を理解させるとともに、生活産業を取り巻く諸課題を主体的、合理的に、かつ倫理観をもって解決し、生活の質の向上と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。

科目の構成

生活産業基礎、課題研究、生活産業情報、消費生活、子どもの発達と保育子ども文化生活と福祉、リビングデザイン、服飾文化、ファッション造形基礎ファッション造形、ファッションデザイン、服飾手芸、フードデザイン、食文化、調理、栄養、食品、食品衛生、公衆衛生

科目の目標

生活産業基礎:衣食住、ヒューマンサービスなどに関する生活産業や関連する職業への関心を高め、必要な知識と技術を進んで習得し活用する意欲と態度を育てる。

各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

a.家庭に関する各学科において、「生活産業基礎」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。

b.家庭に関する各学科においては、原則として家庭に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また、実験・実習に当たっては、ホームプロジェクトを取り入れることもできること。

c.地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的な取り入れるとともに、社会人講師を積極的に活用することなどの工夫に努めること。

d.各科目の指導に当たっては、コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り、学習の効果を高めるよう配慮するものとする。

e.実験・実習を行うに当たっては、関連する法規等に従い、施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意するものとする。

ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動

(共通点)

生活の中から課題を見いだし、課題解決を目指し主体的に計画を立てて実践する問題解決的な学習活動である。家庭科の学習で習得した知識や技術を実際の生活の中に生かし、問題解決能力と実践的態度を育てる。

(相違点)

ホームプロジェクトは、各自が各自の家庭生活の中に課題を見付け、自分で計画・実行をして、次の課題に発展させ、生活の向上を目指す実践活動である。

 学校家庭クラブ活動はホームプロジェクトを発展させたもので、ホームルーム単位又は家庭科の講座単位、さらに学校としてまとまって、学校や地域の生活の中から課題を見いだし、課題解決を目指して、グループで主体的に計画を立てて実践する問題解決的な学習活動である。また、学校家庭クラブ活動を実践することにより、ボランティア活動などの社会参画や勤労への意欲を高めることができる。

評価

○関心・意欲・態度 ○思考・判断・表現 ○技能 ○知識・理解

 

 

 戻る

inserted by FC2 system